死なない程度に頑張ろう

眼鏡が無駄に考えたり考えなかったり

悲観と楽観の程度問題

昔からマイナス思考だとよく言われています。基本的に、下手に期待をしていると上手くいかなかった際の落胆が大きく尾を引くので、ならば最初から悪く考えて予防線を張っておこうと思ってのことです。テストでも受験でもくじ引きでも、とりあえずいい結果にならないと思って生きてきました。

ただ、この卑屈スタイルには当然のごとく欠点があります。あらかじめマイナスに考えておくことは、それ自体が自身のメンタルを削り疲弊させます。実際大学受験時は情緒不安定でしたし。そしてそのケアとして周りの手も煩わせます。面談のように、マイナスに考えること自体がマイナスの結果を導く原因となるパターンもありますし。

 

こと人間関係に限れば、マイナス思考はいいものではないというのが人生24年現在の知見です。だからといって楽観がいいとも思っていませんが。卑屈なのは所謂メンヘラとしての面倒臭さを相手に与えます。楽観的に考えた場合でも、相手がネガティブな感情を持っていた場合、それに鈍感であるというこれまた面倒な展開が待っています。

 

とまあ、最終的には「いい感じに悲観と楽観の塩梅を保ちましょう」という話になるのです。されど、いい感じとはなんぞやという問題は残るわけで。程度を探るための経験値が足りないと思う今日このごろ。

返信がないときに考える事3段階

今更な話ですが、文字だろうと対面だろうと会話が得意ではありません。曰く反応に困るものを話すなど。これは大丈夫だと自分が判断したものでも、反応に困るという分類である場合もあります。そんなコミュニケーションスキルの結果、既読ないし未読で放置されることも少なくありません。ということで、放置されているときに思うことをいくつか述べます。

 

・第1段階:相手が忙しい

比較的楽観的な思考。特に相手が院生等で勉強中だったり、仕事が激務だと知っていれば、時間があっても気力がないというケースもあるので、気長に構えることになります。

 

・第2段階:自分が反応に困る発言をした

省みて落ち度を探す段階。隙きあらば自分語りよろしく、へーそうなんだとしか返答できない事を送ったのか検討しています。自省レベルに足を踏み入れてはいますが、精神的にはまだ安定。

 

・第3段階:自分が地雷を踏んだ

対面コミュニケーション以上に、文字コミュニケーションは難しいと幼少期に読んだインターネットエチケットの本にもありました。ともあれ、自分の発言が相手を傷つけたり気を逆撫でした可能性を考えます。しかし、問題発言の見当がついても、あるいはつかなくてもそれを切り出していいのかと詰まります。自分が思う問題発言が的外れだった場合は、相手からすれば更に気分を害するでしょう。また、「なにか悪いことした?」と尋ねるのは私は無自覚だという宣言になりえます。相手からすれば感情の機微に気付かないのかと思うのは必死です。この段階は、一種の一人相撲状態であり、身動きが取れなくなっています。

 

以上、3段階を辿ります。人と話したくとも、話すきっかけがなくてひねり出したら反応に困るものになってしまったり、反応がないと一人相撲に陥ったり、24年生きてきても相変わらず会話は難しい。

第3段階は特に悩みます。地雷を踏んだと考えても、それからどうすればいいのか、その経験値も足りません。高校時代に親友の地雷を無自覚に踏んだ時は、なんとか理由を聞いて平謝りしていましたし。実際には地雷を踏んでいなくて、そこで「なにか悪いことした」と聞くのは自滅であり、地雷を踏んでいても、先述の通り相手に人の感情に疎いと宣言することとなります。そうして固まって状況を悪化させる。親密な関係であるほど、落ち度を謝りたいと考えつつも、下手な発言をしてはいけないという思いもあり、ひたすらに沼にはまっていきます。座して待っても改善するわけではないので、動くべきなのでしょうが……、人間関係に臆病と言われたことを思い出します。

 

しかしこの記事、反応に困るものの典型である。

頭痛の前触れ閃輝暗点

1年ぶりに閃輝暗点からの偏頭痛に襲われました。

 

閃輝暗点とは視界にノコギリの刃のような形状のギラついた光が映る症状。症状の後に偏頭痛が発生し、寝込むまでがワンセット。Wikipedia閃輝暗点の項目に画像がありましたが、大体こんな物体が登場します。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:SemkiAnten.gif

 

今回は出先でスマホをいじってたら、妙に文字が見づらいと気づいたのが発端。日光やフラッシュを見た後の黒っぽい残像が常に視界にある感じです。時間が経つと視界の異物は弧を描き、ギザギザした光を放ち始めました。ああ、これは閃輝暗点だと確信を持ち、頭痛に備えます。閃輝暗点が消えてから徐々に頭に違和感が生じ、30分程度でそれは痛みのレベルにに変化。閃輝暗点を認めてから一応頭痛に効くツボを押すなどの行動をしてましたが全くの無力でした。更に30分後に家に到着しベッドに倒れ込み、ピークの痛みや吐き気のようなものに耐えて3時間。ようやくある程度動けるくらいに痛みが引いたのでした。それでも全く痛みがないわけではなく、その後ずっとだるさが残っていました。

 

この閃輝暗点、若年では偏頭痛を伴い周期的に発生するそうですが、加齢とともに減少していくそうで。逆に中年で閃輝暗点が発生した場合は脳梗塞や脳腫瘍のような病気の可能性があり病院に行くべきだとか。自分は齢23ということでとりあえず前者だろうと病院は様子見です。以前は3ヶ月スパンであったのに今回は1年後と頻度も減ってますし。

 

閃輝暗点は字面は必殺技ぽさに満ちてますが、現実は痛いし辛い偏頭痛の予告です。頭痛が突発的に起こらず事前通達してくれるという点では、閃輝暗点を確認した時点でロキソニンのような頭痛薬を服用すれば幾分かましになるのかもしれません。ところで、偏頭痛の際は「この痛みが引くなら何でもする」「死んでもいいから痛みから開放されたい」みたいなことを毎回思ってしまうのですが、自殺頭痛とも呼ばれる群発頭痛はどれほどの痛みなんでしょう……。

マイナンバーカード申請/受取をしました

今更にマイナンバーカードの申請と受取をした話。割と手間でした。

 

近頃レンタルビデオ店で使えるなどCMで喧伝されているマイナンバーカード。レンタルビデオ店で使う気もさらさらなく、通知カードのままだと紛失しそうだと思い、1月の頭にwebで申請を行いました。写真を用意しろということでアップロードしたら、ピクセル数が足りないと弾かれあれやこれやと自撮りをし、かつてないストレスで20年ぶりに発生した顔面のアトピーを気にしつつraw現像してなんとか申請は終了。基本的に2~3週間後には届くということで待っていたら封筒が届いたのは1ヶ月以上後のことでした。遅いことは気にしつつも、そんなこともあるだろうと自らを納得させます。

 

かくして届いた封筒は市役所からのもので、市役所の窓口で受け取りとのことでした。平日と土日の午前中くらいしか受け取れないのは役所ゆえ仕方ないとこれまた自らを納得させます。しかし、受取が予約制というのは予想外でした。交付時に全国システムと通信して暗証番号の設定等をするのに30分程度かかることが理由らしいですが、それでもわざわざ電話で予約を入れるのは手間です。交付時の予約の必要は自治体によって異なるようですが……。

 

そんなわけで昼に電話をかけて受取の予約をすることに。氏名や電話番号、封筒にある番号を聞かれて回答し、予約自体は終了。持ち物の説明をされますがこれが長い。届いた文書に書いてある必要持ち物をこれでもかと丁寧に説明します。既に届いた書類は一通り読んでいたので、そこまで話さなくてもと思いながら聞くこと数分。念のために認印を持参という文章外の情報を最後に得て電話は終了。文章に書いてあることを軽く確認レベルにはおさまらないほど説明するのは、申請しておきながら届いた書類を大して読まない人がいるためでしょう。住民は千差万別。

 

なんでも役所の職員によると、自分と同じく通知書だと紛失が怖いからカードにする人も多いそうで。近隣市のようなコンビニで住民票の発行にはまだ対応してないので、カード化の恩恵を受けるのは先のようです。それにしても、結構手順を踏みますしカード自体にも有効期限があるので発行する人は少ないのでしょう。だからこその冒頭のレンタルビデオ店で使えるという謎CMに至ったのか。

あけました/色違いポケモンを捕獲しました

あけたのは2016年であって2017年ではないという予防線。2017年初のおみくじは大吉。ポケモンをやってたら酉年だけに色違いオニドリルが登場。ただし性格無補正で何よりもオニドリルだから対戦の出番はなさそうです。地味に赤いギャラドスやたまたま交換で来たのを除き自力で色違いをゲットしたのは銀以来だったりします。その時の色違いはオニスズメ。色違いに関して縁があるオニスズメ一族。
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ともあれ運のリソースを無駄に割いてる気がする元日。

ポケットモンスターサンムーン感想(殿堂入りまで)

ポケモン歴はピカチュウ→銀→ダイヤモンド/プラチナ→ソウルシルバー→ホワイト/ブラック2→X→アルファサファイア。今回はムーンを買いました。以下、印象的な点を良い悪い関係なく。ストーリー項目以外は致命的なネタバレ要素はないはずです。殿堂入りまでなので育成環境等への言及も大してありません。 

 

ライドポケモン

ケンタロスリザードンラプラスなどのポケモンに乗ってフィールドを移動。XYでもサイホーンに乗ったりゴーゴートやメレシーに乗ったりは出来ましたが、今回は一部を除いてどこでも乗れます。というか、自転車や波乗り空を飛ぶ等のフィールド秘伝技の役割がライドポケモンに移動した感じです。過去作でのひでんマシンもわざマシンに。これで秘伝技要員という手持ちの圧迫枠は解放。便利になりました。でも、お気に入りのポケモンでフィールドを切り開いて進む感覚が無くなったのは残念とも。ケンタロスがいても自転車はあって欲しかった。

 

島巡り

今作のジム的なポジション。アローラ地方ポケモンバトル後進地域なのか、作中では終盤までポケモンリーグもありません。逆にカントー(地続きなジョウトも含む?)は先進地域のようで。

・試練

各島のキャプテンの課す試練を突破してぬしポケモンを倒し、Zクリスタルを貰います。キャプテンとポケモンバトルをするわけではありません。このぬしポケモンが中々の曲者。オーラを纏っていて何かしらのステータスが一段階上昇してますし、助けを呼ぶということでポケモンを呼んで1対2を仕掛けてきます。ただ強いだけならいいのですが、1対2の多勢に無勢な状況に加え、呼ばれたポケモンを倒してもすぐにまた仲間を呼ばれるイタチごっこ。バトルとして骨があるとかアツいとかではなく、ただ理不尽。ついでに使ってるのが初代3DSのせいか敵が増えるとかなりもっさりします。個人的に手ごわかった試練はスイレン。雨天で群れヨワシがママンボウのてだすけを受けて水技を放つのはひたすらに恐ろしい。

 

・大試練

しまキング/しまクイーンとのバトル。試練のぬしポケモンとは違い正統派なトレーナー戦なのが嬉しい。地味にZワザを使いますが、切り札ポケモンの1ターン目に必ず撃つわけではないので普通に倒せます。

 

ポケモン

・新ポケモン/リージョンフォーム

新顔は高火力鈍足が多い印象。お気に入りはデンヂムシ。でもパーティには入れてません。先述の通り鈍足が多数なので、気がつけばパーティ全員が格下相手に逃げられなくなっていることも。ズバットイーブイはいるので、クロバットやサンダースに進化させると野生での逃亡に便利。リージョンフォームは旧作のポケモンがアローラの環境で姿やタイプが変わったもの。トレーナー戦で過去作感覚でポケモン入れ替えすると泣きを見ます。トレーナーでも観光客の出すポケモンは従来のフォームなあたりは細かい。

 

・図鑑説明

食物としてのポケモンの説明がちらほら。初代やアイアントクイタランのように従来からポケモン間で捕食について言及はされていましたが、今作は特に顕著です。オニスズメが虫ポケモンを食べたり、ドヒドイデがサニーゴを食べたり。マケンカニのハサミは美味とのこと。ブロスターも美味しいでしょうか。ちなみにアローラではヤドンの尻尾を食べるみたいで、ジョウトロケット団が切ったヤドンの尻尾にもちゃんと販路がありました。食う食われるの食物連鎖、人間が食材として利用などの記述はポケモンの世界に現実感を帯びさせて面白く、他にも似たような記述はないものかと捕獲モチベーションが上がりました。

 
バトル

・Zワザ

今作の象徴。島巡りもZワザに必要なZクリスタルを集めるものですし。バトルで1回しか使えないものの、守るや見切りは貫通するし威力は強烈の一言。ぬしポケモンに手こずった際の救いの一撃。でもポーズはクソダサ。演出は長いしイナズマイレブン的なデカデカと主張する文字がなんともダサい。技自体は攻撃技をZ化すると追加効果がなくなるようなので、オバヒをZ化して特攻下げずに撃ったりボルチェンをZ化して交代せずに撃ったりと戦略の幅はありそう。もっとも、メガシンカ同様持ち物枠を使いますし、ストーリーでは金策で主力にお守り小判を持たせたためZワザを使ったのは片手で足りる程度でした。ネット対戦にはまだ潜ってませんが、高火力で守る見切り貫通ということで受けはまたキツくなるのでしょう。BWあたりから火力インフレが凄まじい。

 

・助けを呼ぶ

Amazonのレビューでもマイナス要素として多々触れられています。ぬしポケモンだけでなく、通常の野生ポケモンも時々助けを呼ぶ行動を起こします。XYでの群れバトルのように、こうなると的が絞れないためボールは投げられません。HPが低いほど助けを呼びやすくなるので、捕獲しようとしたら助けを呼ぶ→増援を倒してもまた助けを呼ぶ、ということが続きます。厄介なことに、助けを呼ぶ行為自体はターン消費に影響しないので、相手はワザと助けを呼ぶことを両立するのでほっとけばジリ貧になりかねません。一応、増援ポケモンは獲得努力値が増えたり、連鎖で良個体値が出て来るボーナスがあるようですが、ストーリー上避けては通れない捕獲行為にとってはひたすらに厳しい。オンオフくらいは欲しいものです。と言いつつ今は良個体値メタモンのためにひたすら仲間を呼ばせているのですが……。

 

会話等

結構ユーモアに振ったようです。スカル団の言い回しに韻を踏んだものが散見される他「がんばリーリエ」「しまキングはやるキング」など。「いきのいいかいパンやろう」「おいでませやまおとこ」や文字に起こされた鳴き声は結構好きです。全体的には少々乱発気味で寒いです。Zワザの演出ではありませんが、妖怪ウォッチやってる層には受けそう。一方で、喫茶スペースの女性やレジ打ちのおっさんの言葉など成人方面が共感・納得するような言葉もありその点ではバランスがとれているとも。今作は会話での選択肢が多くありますが、どれを選んでも枝葉末節が変わる程度で大筋に影響があるということはありません。その微妙な会話の変化を網羅しようとリセットすることが多々ありました。でも選択肢は取ってつけたようで水増し感は否めず。あ、主人公のベッドソムリエっぷりはいいぞ。

 

ストーリー(ネタバレ注意/反転)

主人公が島巡りを通じて成長していくのだ……とはならず、メインは非トレーナーのリーリエでした。UBに執着しパターナリズム極振りな母親ルザミーネからコスモッグを守るべくエーテルパラダイスから脱走。主人公とハウの島巡りの様から徐々に触発されて、深窓の令嬢からがんばリーリエにフォルムチェンジ。ウルトラホールに消えた母を訪れて対峙して助け、カントーへ旅立つ。最近の過去作のような宇宙創造を企んだし世界を滅ぼそうとしたりはせず、ある意味親子喧嘩の延長のようなせいか馴染みやすいものでした。ルザミーネの自分が美しいと思ったものだけ保護すれば良いという考えは、実社会で見た目がいい動物だけがクローズアップされて保護されていることを思い出させます。エーテル財団がポケモン保護団体ということで、シーシェパードグリーンピースのような実社会の保護団体でも揶揄するのかと懸念していましたが、そこまでなく綺麗にまとまっていたと思います。一方で、主人公が無表情で選択肢以外話すこともないのでリーリエのバトル代行的ポジションになっていったのは残念です。ウルトラホールを開けてUB呼び出して愛でようとした程度で、過去作ほどの荒唐無稽な規模の野望ではない故に主人公が阻止に走る強い意志や意味も必要とされません。それでも登場人物の成長という点では歴代でも最も細かく描かれていてRPGらしさがあったと思います。

まとめ

図鑑完成や対戦・育成を主軸にしたRPGポケットモンスターシリーズですが、今作はシナリオにも力を入れていると感じました。秘伝技やジムが登場しないことも相まって、「ポケモンらしくないポケモン」。その意味でポケモンから離れていた人も再び触れるにはいい作品だと思います。私自身としてはジム戦がやはり欲しかった。一部のキャプテンとは後にトレーナーとしてバトルするイベントがありますが、演出やぬしポケモンのような不条理のない戦闘は、ポケモンはジム戦してなんぼと思わされました。

 

 

 

そんなわけで、皆もやろうポケットモンスター サン/ムーンという記事。色々並べましたが、リーリエやスイレンが可愛いしそれだけでも購入の意味が……。

接続助詞の「が」が多い文が読みにくい

Wikipediaで適当な項目を調べ、文中のリンクからまた別の項目を読んでいくことが好きな人は結構いると思います。個人的にはネタバレ上等で創作物の項目も見てしまいます。さておき、そんなWikipediaで気になるのが下記のような文。実際の文から固有名詞をアルファベットにしたり、冗長な部分を削ったりと加工しています。

ABCを攻撃しようとするが、BCを拘束しAを従わせようとしたが、Dに阻止されたものの、巨大化し、Aを力づくで手に入れようとするが、Aを強制送還させられた後、一人残らず始末しようとするが、Aが自らの意思で戻り、Aによって倒され、どこかへ逃げた。 

一文の長さもさることながら、「が」で接続している部分が4つあります。これが中々読みづらい。Wikipediaの例に限らず、文中に「が」が複数用いられたものはネットだろうと実生活だろうと散見されます。ということで、何故読みづらいのかを適当に調べて書きます。

 

・対象は接続助詞の「が」

「が」と言ってもいくつか種類があります。例えば「私が山田です」のような「が」は格助詞であり、今回は扱う対象ではありません。その他「が」には種類が多々あるのですが割愛。問題は接続助詞の「が」です。接続助詞は用言や用言に準ずるものに付いて、下にくる用言や用言に準ずるものに続け、前後の文・文節との意味上の関係を示します(大辞泉の受け売り)。「が」以外にも「ば」「けれど」「のに」「から」などが存在します。

 

・接続助詞「が」の用法

コトバンク(というかそこの大辞泉)によると以下の3つがあるそうです。

1 単に前の句をあとの句へつなぐ意を表す。「すみませんが、しばらくお待ちください」
「御むすめのはらに女君二人男君一人おはせし―、この君たちみな大人び給ひて」〈大鏡・道隆〉
2 相反する句をつなげる。けれども。「昼は暖かいが、夜はまだまだ寒い」「走りつづけたが、間に合わなかった」
「昔より多くの白拍子(しらびゃうし)ありし―、かかる舞はいまだ見ず」〈平家・一〉
3 (推量の助動詞に付いて)それに拘束されない意を表す。「行こうが行くまいが、君の勝手だ」

が(ガ)とは - コトバンク

3に関しては推量の助動詞に付く点からも見分けが容易なため棚上げ。1と2について扱います。1はいわゆる単純接続、2は逆接です。1と2の区別は、逆接のみで用いる接続詞「しかし」に置き換えて意味が通るかでわかります。意味が通れば逆接、通らねば単純接続となります。たぶん。

 

・で、何故読みづらい?

用法が複数あるため、登場頻度が高くなりがちです。多用の結果、一文で単純接続の「が」や逆接の「が」が共に存在すると、一方の「が」の意味に引っ張られて文の把握が困難になります。また、仮にどちらかの意味で統一して用いられていても問題は残ります。接続助詞全般に言える話で、逆接の連続は話が七転八倒したものと化し、単純接続の連続は延々と話を継ぎ足せるので冗長で要点が掴めない文となります。日本語はどんどん繋げて情報を増やせるのが特徴とどこぞで聞きましたが、長けりゃいいってものでもなく。

 

・ということで

 一文に「が」を沢山遣うのは避けたほうがいい。それだけ。ついでに言うと「が」は逆接の印象が強く、そっちに引っ張られるので用法としても単純接続「が」は控えたほうがいいかもしれません。

(と書きつつもこの記事で単純接続の「が」を使っては代替表現を模索することが幾回。単純接続の「が」、同様に単純接続と逆接の意味を持つ「けど」は至極便利です。)